一点物の服はなぜ心に残るのか。再倖築デザイナーが高島屋出店を前に語ってみる
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はじめに
2025年4月29日から5月6日まで、
再倖築は高島屋日本橋店1階にてポップアップストアを開催します。
想い
一点物の服には、特別な力がある。
誰かのために用意されたように出会い、その人の人生の一部になっていく。
自分たち再倖築が作るのは、ただの服ではない。
お客様自身がストーリーを紡いでいく、“出会い”そのものだ。
物語を自分たちが与えるのではなく、
自分たちはただ、物語のきっかけとなる作品を届けたいと思っている。
高島屋日本橋店でポップアップを行う意味
東京・日本橋という、歴史ある街。
その中心に立つ高島屋日本橋店という場で、
23歳、服を作り始めてまだ3年目の自分が、どんな化学反応を起こせるのか。
それはひとつの実験であり、挑戦でもある。
けれど確かに言えるのは、
この空間が再倖築の世界観を多くの人に知ってもらう新しい扉になるということ。
自分たちはいつも、“どこでこの作品と出会ってもらえるか”を大切にしている。
服は場所と時間によって、その意味を変える。
だからこそ、再倖築の服を置く場所にも、物語が宿るのだ。
なぜ、自分は服を作るのか
自分は、総合的に見れば、
人より何かが圧倒的にできるわけではない。
それでも――
唯一、自分の“需要”があると感じたのが、古着を再構築し、服として表現することだった。
この世界で、自分の存在価値があると感じられるのは、
誰かがその服を見つけ、選んでくれるという事実。
だから、作り続ける。
表現し続ける。
その“需要”がある限り、
自分は、再倖築という名前で、誰かの物語のきっかけを作り続けていく。
最後に
そして、今回の高島屋日本橋でのポップアップは、
その物語がまたひとつ始まる瞬間かもしれない。
ぜひ、自分たちの作品と、出会いにきてほしい。